乳がんは女性に最も多いがんです。乳癌になる人の割合は14人に1人であり、ご家族やご友人の間でも乳がんになったという話を聞くことが増えています。
早期発見すれば生存率の良いがんですので、検診を忘れずに受けましょう。
日本人では、女性の社会進出やライフスタイルの変化に伴い、乳がんになる方が年々増加しています。女性がなりやすいがんの1位であり、現在14人に1人の割合です。
欧米では7人に1人が乳がんになっていることから、患者数はまだ増加するとみられています。
乳がんになる確率は35歳頃から増加し、最も多いのは50-60代です。
閉経前後のホルモンの変化などの影響が言われていますが、なぜ乳癌になるかの詳しい原因はわかっていません。
しかし、2㎝以下の早期に発見できれば、生存率は90%以上ですので、年1回の定期検診を受けることと、異常を感じたら早めに受診をすることが大切です。
また、ピルやホルモン療法を受ける方、妊娠を考えている方は事前に検診を受けましょう。
乳がんの検診は、古くは視触診単独でした。しかし、それでは精度が十分でないことがわかっており、現在はマンモグラフィまたは超音波検査を併用して行うようになっています。
当院では超音波検査による乳がん検診を行っています。必要に応じて、連携病院でマンモグラフィを撮影したり、精密検査や手術などができる病院へご紹介しています。
子宮がん検診とセットになったレディスドックを受けることも可能です。
お風呂で体を洗っているときや、ブラジャーをつけるとき、乳房にしこりをご自分で発見する方も多くいらっしゃいます。
しこりが全て乳がんというわけではなく、良性のしこり(線維腺腫)の場合が多いですが、良性のものでも、大きさや形に変化がないか経過観察が必要です。
まずは、しこりにがんの疑いがないかどうか診断するために、異常を感じたらお早目にいらしてください。
乳腺炎は主に授乳期に乳管がつまり、炎症や細菌の感染を起こした状態です。
症状によって、授乳中でも飲めるお薬を処方します。助産師による乳房マッサージをご希望の方は事前にご連絡ください。