肛門科
おしりのトラブルは、なかなか人に言えない悩みですが、日本人の3人に1人は痔をもっているともいわれているポピュラーな病気です。便秘や冷えが原因のこともありますので、悩まず思い切ってご相談ください。
おしりのトラブルについて
20代~30代の女性には、意外に痔で悩んでいる人が多いもの。特に便秘症の方、妊娠中の方、経腟分娩をされた方、冷え性の方などは、痔にとてもなりやすいです。
症状があまりにひどくなる前に受診すれば、適切なお薬と、生活習慣の改善でかなりの方がよくなりますので、お気軽にご相談ください。

痔の種類
切れ痔・・・排便に伴い肛門の一部が切れて、出血や痛みを生じている状態。女性に多い。
いぼ痔・・・いきんだ時にいぼのようなでっぱりが肛門から出て戻らなかったり、痛みを感じる状態。正体は、肛門周囲の静脈のうっ血による。女性に多い。
あな痔・・・肛門周囲に膿がたまってしまった状態。手術が必要な場合がある。男性に多い。
痔の原因
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便秘
女性は生理前に分泌される黄体ホルモンにより、便秘になりやすく、強くいきむ結果、切れ痔やいぼ痔にもなりやすいものです。また、ダイエットにより便の量が減ることでかえって排便しにくくなってしまったり、職場環境や出勤の状況により、排便のチャンスを逃してしまうことも便秘の一因です。
水をしっかり飲み、3食定期的に野菜の多い食事をとることや、オリーブオイルなど植物性油脂を適度にとること、ストレスを避け適度に運動するといった生活習慣の改善も重要です。
下剤の常用は腸が自力で動く力を忘れてしまうためよくありません。毎日欠かさず下剤を飲んでいる方は、一度食事や環境を見直しましょう。
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冷え
また、冷えると肛門周辺の血流が悪くなり、静脈のうっ血であるいぼ痔になりやすい傾向があります。冷房がきいたオフィスで、座りっぱなしや立ちっぱなしの職場環境もよくありません。
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妊娠・出産
妊娠・出産も痔の発生の原因のひとつです。妊娠すると大きくなった子宮によって、足からの血液の流れは悪くなるため、肛門の血行が悪くなります。さらに出産時はいきむことにより、肛門にとても負担がかかります。
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出血
肛門が切れた場所や、いぼ痔(痔核)から出血すると、便やペーパーに血がついたり、便器が赤く染まったりします。ひどくならないうちに、受診しましょう。また、痔と思っていたら大腸がんや潰瘍性大腸炎だった、というケースもあるので、出血が続く場合は放置してはいけません。
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腫れ、違和感
痔は、炎症によって肛門周囲がむくんでいるので、痛みと同時に腫れた感じや違和感、かゆみを感じることがあります。肛門周囲を清潔に保ち、適切に薬を使いましょう。
痔の薬
痔の外用薬は主に腫れや痛み、出血を緩和し、消毒する作用があります。
- 座薬・・・固形でべたべたせず、肛門内の痔に効果的。就寝時に挿入すると成分の漏れを最小限にできます。
- 軟膏・・・直接肛門に塗布したり、内部に注入してつかう。小さな1回使い切りタイプの注入軟膏が使いやすい。
(当院では、患者様のお気持ちに配慮し、痔の薬は院内で処方しています。)

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